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苦を背負い楽しく生きる

般若心経の中に「不生不滅」という言葉があります。

文字どおり、生まれざる身なれば、死するということもなし。

短い言葉ですけど、人生で最高の言葉であると同時に最大の安心を言った言葉だと思います。

生まれてきたから死があるのです。世の中「絶対」ということはないといいますが、是だけは、誰にも、絶対に!絶対に!100%保証されています。

でも生きようと思うと、必ず「苦しみ」があります。
多くの人は、私だけ・・・・とひがみますが、一人だけではない、「苦」は、誰しも、是も絶対、あるのです。苦しみをもたない人間なんて絶対にいないのです。
私は、(今)、「幸せ」だという人が、たくさんいます。
だから私だけが!と思うのです。幸せだと思う人は、「苦」を苦しみにしない努力をしているのです。

仏陀は、覚ったとき、
人生とは「苦」を背負って生きていく道である。
人生は「苦」だということだったわけです。

なぜ苦なのかといえば、

人は生まれた瞬間から,、死に向かって、一歩一歩、歩いていく存在です。
どんな希望を持とうが、そして努力しようが100%かなえられるものではありません。
しかし、人間の命は、最後は死を迎えるという意味で、その過程は儚いものです。

しかも人は、突然、死ぬのではなく、老いていきます、病気をします。
そして死を迎えるのです。
しかし死の時期は明示してくれません。
突然、交通事故で亡くなる人もいます。
突然戦争で亡くなる人もいます。
むごいことですが、そういう人たちも、死を迎える前に「苦」を味わっています。

仏陀は、非常にも、人生とは「苦」を背負って生きていく道である、と結論付けているのです。

仏陀は、人生の苦の内容を解いてみると、
@一寸先がどうなるかわからないという未来への不安の苦しみがあり、
Aそれから万事自分の思うようにならないという不満の悩みがあります。

そういえば思い当たる節があるでしょう!そして、この二つとも自分が中心にあります。

お金がない。この先どうなるかわからない・・・・・
いじめられている・・・・逃げようと思っても逃げられない・・・・これも間違いないですね!

だからブッダは「苦」というものをどこまでも自分の問題として考えていました。
なんとかなるさ!・・・と思うのも「こころ」、
いやだ!こんな生活、なんともならない、もういやだ・・・と思うのも「こころ」です。


ブッダは、こうした「苦」の本質を四つに分けて説明しています。
「欲望に基づく苦」
「無知に基づく苦」
「人間存在そのものに根ざす苦」
「無常に基づく苦」の四つです。

このうち「欲望」と「無知」から苦が生じるというのはわかりやすいですね。
人間はどんな人でも、欲望が満たされないと苦を感じます。

厄介なことにそうした欲望が自分の内側(こころ)に向けられると、
自己矛盾や自己否定を引き起こします。
又、どうしてそうなるのかがわからないから一層大きな苦を感じてしまいます。

多くの人は、一寸先がどうなるかわからないという未来への不安の苦しみがあります。それから万事自分の思うようにならないという不満の悩みがあります。

この世の苦しみをまとめた「四苦八苦」という教えがあります。
「人間存在そのものに根ざす苦」というのは、これは「四苦八苦」のことです。

「四苦八苦」は仏教の根底となる教えですが、
まず四苦ですが、これは時間的な苦悩で「生・老・病・死」ということになります。

まず生まれて来たという苦しみがあります。
生まれてこないためには輪廻転生から「解脱」しなければなりませんが、
解脱できなかったので、生まれてきたのです。
でも人間に生まれてきたから「良かった」ではないですか、
たとえば「畜生」に生まれたかったですか?

畜生に生まれたって「苦」はあるのですよ!
ヘビとかゴキブリに生まれる?考えただけでもゾーとします。

どうせなら、「人間」に生まれてきたことを「喜ぶべき」です。
但し、死んで、「来世」はわかりませんよ!

だから人間に生まれてきたことを喜び、「命」を大事にしなさい! 
というのです!

絶対に、少しでも長く、「人間でいることに」しがみつくのです。

「生」とは「老・病・死」がセットになっていると考えなさいというのです。

つまり、生まれて来たから
老いの苦しみがあり、病の苦しみがあり、 死の苦しみがあります。
すると短絡に考える人は、何で生んだんだと、親に食ってかかる人がいますが、
では聞きます。何に生まれたかったですか「へび」ですか?

生あるものに生まれたくなかったといいたいでしょう!
これは、仏陀以前のインドの修行僧が輪廻から解脱して、
絶対に生まれてこないように苦行をして解脱を試みたようですが、
ほとんど成功しなかったようですね。
だから恨むとすると、前世の貴方の、行いを恨みなさい!

次の八苦ですが、
これは八つの苦があると思っている人が多いようですけれど、
違います。時間的の四苦に、
空間的の

怨憎会苦(おんぞうえく)、愛別離苦(あいべつりく)、求不得苦(ぐふとくく)、五陰盛苦(ごおんじょうく) の四苦を加えて八苦とするので、四苦の他に八苦があるのではありません。
でも、四苦で十分です、結構です!!

くどいですが、経典に戻って説明します。

仏陀は「苦」を逃れる方法も伝授しています。
四諦(したい catvaari aaryasatyaani)とは、
仏教用語で、釈迦が悟りに至る道筋を説明するために、
現実の様相とそれを解決する方法論をまとめた苦集滅道の4つをいいます。
四聖諦ともいいうそうです。
聖諦とは「神聖なる真理」という意味であり、 よって四諦とは「4つの真理」の意味です。

4つの真理とはそれぞれ、
1.人が生きるということは苦であるという真理 (ウパニシャドの基本です。)
2.その苦の原因は人間の執着にあるという真理 (苦しみには原因があります)
3.この苦を滅した境地が悟りであるという真理 (原因を取り除けば苦しみも消えます)
4.その悟りに到達する方法が仏道であるという真理(ここでは 簡単に原因を取り除く方法は、八正道であります としておきます)であり、

これを順に苦諦・集諦・滅諦・道諦と呼び、

前二者は流転の因果を示し、

後二者は悟りの因果を示します。

その八正道とは?それは字の如く、八つの正しい道です。

八正道(はっしょうどう)は釈迦が最初の説法において説いたとされ、
涅槃に至る修行の基本となります。

1.正見(正しく見る)
2.正思惟(正しく考える)
3.正語(正しく話す)
4.正業(正しく行動する)
5.正命(正しく生活する)
6.正精進(正しく努力する)
7.正念(正しく思いめぐらす)
8.正定(正しい心を置く)

正しいと思うことを八つ言えば大体合っています!
但し、実践しなければなりません。

釈迦の説法は、直接に人間の実践を主としており、
教理は実践を体系付け裏付けるもので、
私たちの仏教の理解も、書物による知識ではなく、
常に現実における実践を中心としなくてはなりません。

八正を実行すれば「苦」はなくなるのですが、
できないから苦しんでいるのですよね、
みんな、「こころ」をだまし、だまし、ヨタ、ヨタ生活しているんです。
みんな苦しんでるが、楽しそうな顔をして生活しているんです。

最後に、怖い話をしましょう。

生あるものは、必ず輪廻転生をします。
人間も含めて六道(ろくどう、りくどう)あります
。仏教においては迷いあるものが輪廻するといいます。
迷いがなくさとりを開けば「解脱」ですから輪廻はありません。

迷いのある人がいく来世は、
6種類の迷いある世界を具体的に説明しています。
天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道

でも仏教学者は心が優しいから、
輪廻を空間的事象、あるいは死後にいく世界ではなく、
心の状態として捉えなさい。
例えば、天道界にいけば、心の状態が天道のような状態にあり、地獄界にいけば、心の状態が地獄のような状態である、と言ってくれますが、
正解は何でしょう?

人間道は人間をやってみてだいたいわかった気がします?
天道は何となく、よさそうですけど、
あとは行きたくないな!
あとの、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道なんて絶対に行きたくないですね。

だったら、人間道が、一番ましなようですから、苦しくとも死がくるまで、
八正を意識して、努力していくしかないですね。

若し、生をあきらめれば、罰として、
次は、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道のいずれかですよ!!
絶対に!絶対にイヤですよね!
死んでもイヤだといっても行ったときは、後の祭りです!

最後に、
どうせ人間として生きるのであれば人間が本当の人間となるための
第1の誓願は「みんなをしあわせにする」と言うことです。

でもみんなは無理です。
まず身近な一人につくすことを実感をもって実践すればよいと仏陀はいいます。

この心が実は「布施」の本来の意味だそうです。
布施の、布は地に染みとおるように限りなく広くしみ通ることで、
施は施すという意味でなく感謝の心で社会に返礼してゆく行為とのことです。

「こころ」の持ち方を代えれば、「苦」はありますが、
それなりに楽しい人生をおくれます。
だから、「生きる」 という努力をしましょう!



恭仏院恭博


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